空蝉

殺風景な玄関前を花壇にして十余年、毎年蝉の羽化を見てきた。
おそらく、大量に入れた腐葉土の中に幼虫が居たのだろう。ところが、今年はとうとう、一匹の羽化も見る事が無かった。今年の空蝉が無いのだ。

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撮影:2017年7月11日
カメラ:SONY Cyber-shot DSC-HX60V

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撮影:2017年7月20日
カメラ:SONY Cyber-shot DSC-HX60V

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撮影:2019年7月17日
カメラ:SONY Cyber-shot DSC-HX60V

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撮影:2020年7月5日
カメラ:SONY Cyber-shot DSC-HX60V

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撮影:2022年7月17日
カメラ:Nikon COOLPIX P1000

十余年に渡って、花壇で蝉が羽化したという事は、庭の枯れ木に卵を生んで羽化が繋がって来たんだろうと思っている。木も無くなり、花壇も様変わりしてしまった。

この記事へのコメント

  • 八犬伝

    空蝉と言うと
    真っ先に「源氏物語」を思い浮かべます。
    2023年08月14日 10:50
  • 風神

    八犬伝さんこんにちは。
    源氏物語を全く知りませんで、調べました^^;
    色艶のある例えをしたんですね。お恥ずかしい限りです。
    2023年08月14日 17:58
  • queso

    8月も中旬となると、路上に落ちた蝉の亡骸を見ることも増えてきました。
    羽化しそうな柔らかい個体を捕獲し子供に与えていたシジュウカラも
    子育てを終えたようです。
    自然界の子育てはタイミングが重要なのだなぁと感じます。
    2023年08月15日 10:36
  • 風神

    quesoさんこんにちは。
    自然の摂理は、人智の及ばないところで、うまくかみ合って繋がっているんだろうと思います。
    自然界の子育ては、心情的には見る方向で随分と違いますが、森羅的には見る方向関係無く崇高だと思えます。
    そういえば今日、蝉時雨を聞かなかった。台風が直撃したからかな^^;
    2023年08月15日 16:28
  • Enrique

    セミの羽化は年によって違う感じがします。やたら多い年,あまり出ない年。何分セミの幼虫は木の根の深いところで数年間樹液を吸って育ちますので,それ以上の樹齢の生きた樹木がないと発生しませんね。
    2023年08月16日 08:06
  • 風神

    Enriqueさんこんにちは。
    うちの庭では、毎年同じ様に20,30匹が羽化しました。
    大きなクロガネモチや、枯れたコウヤマキやらがあって、環境が良かったんですかね。至近距離で聞く蝉時雨は、迫力でしたね^^;
    2023年08月16日 17:15
  • Enrique

    風神さん,数の多寡は別としまして,ひょっとしたら勘違いされているではないかと思いますので,確認させてください。

    セミは枯れ木や腐葉土では発生しません。カブトムシやクワガタなどの,枯れ葉や枯れ木を食べる甲虫類とは全く生態が異なります。

    幼虫は数年間地中で生きた樹木から樹液を吸って育ちます。幼虫も成虫も口がストロー状で生きた樹木から樹液を吸うしかありませんので,枯れ木とは直接の関連は無いと思います。
    2023年08月17日 06:32
  • 風神

    Enriqueさんこんにちは。
    当時、数年同じ状況になるので不思議だなと思って、調べて知った事(クマゼミは枯れ木に卵を生む)を元に、自分の憶測で記事を書きました。

    最初の発生は、花壇に入れた腐葉土に紛れ込んだ幼虫が羽化した。→以降数年続く発生は、花壇の枯れ木に卵を産み、それが孵化して花壇に数年潜った後、羽化してきた。→木が大木化していた為、全て切り倒した(枯れ木も無くなった)後も羽化は続いたが、減少していった。→木が無くなったという環境の変化で、卵を産まなくなり、とうとう今年は羽化ゼロに。(空蝉が無い)

    このように少ない知識で憶測したので、勘違いではなく間違いなのかも知れません^^;
    ただ、十余年の事実をどう説明するかとなれば、こんな記事になったわけです。
    2023年08月17日 17:38
  • Enrique

    当方はセミの生木の地中での生態に注目してコメントしました。ひょっとして風神さんはセミの幼虫は枯れ木で育つと思っていらっしゃるのかな?と。それは誤解のようでした。こちらのコメントで疑問が氷解しました。

    当初一定数羽化した理由として腐葉土や枯れ木の中にセミの卵や孵化直後の幼虫がいた可能性も否定はできません。そしてかつては枯れ木だけではなく生木がしっかりあったという事ですね。

    当家では,枯れ木は無く生木のみですが,そこそこの数は羽化します(セミの種類はアブラゼミとニイニイゼミですが)。

    樹木にしてみたらセミは寄生虫の様なものですから警戒します。そのためセミの方も警戒される生木部ではなく枯枝などに産卵して,孵化後生木部に潜り込ませるという戦略をとるのでしょう。しかし生木そのものがないと繁殖は続かないわけですね。
    2023年08月18日 20:55
  • 風神

    Enriqueさんこんばんは。
    私の憶測はまんざらでもないようですね^^;
    木は先代(親父)が好きで、家を建てた時におせっかいにも植えられました。私は興味がなく、手入れもせずで数本大木になりました。
    そのうちコウヤマキなど3本が枯れ木になり、クロガネモチやウバメガシは大木で残りこの2本にクマゼミが集りました。
    木だけある頃は蝉の羽化は無く、花壇を整備して2年後ぐらいから羽化が見られました。それが去年まで、11年間続いた訳です。
    2023年08月18日 22:08